横浜市の産後母子ケア事業を利用した話
横浜市では産後に心身の不安がある方向けに産院や助産院に日帰りや泊まりで安価(※)に行ける支援制度があります。
通常、このような施設を自費で利用する場合、1泊数万円程度するのでこの制度は破格です。
※宿泊であれば一泊6000円で延泊は3000円です。制度に関する詳細はこちらです。
横浜市産後母子ケア事業(ショートステイ・デイケア)について 横浜市
里帰り出産なし、両家の実家の支援なく、夫の育休も1週間程度というほぼワンオペである我が家はこちらの制度を利用しました。
まずは事前に面談が必要
利用の事前に面談が必要とHPにありますが、面談のタイミングは産院から直接この制度を利用するか、一旦自宅に帰ってから後日利用するかによります。
出産後一度も自宅に帰らず、そのままこの制度を利用して入院したい場合のみ、産前に区保健福祉センターに電話の上、面談をします。
一度でも自宅に帰りたい場合は産後でないと面談をしてもらえません。
コロナ禍で入院中は面会も差し入れも出来ないため、さすがに退院後に一度は夫に子供の顔を見せてあげたいのため、私は一度は自宅に帰りたいものの、心身の余裕のある産前のうちに面談をしたい旨を申し出ましたが、それはできないとのことでした。
「”HPには出産後の相談は利用希望の2週間前まで”とあるので、面談からさらに2週間はワンオペが確定するのにそれでも事前相談不可能か?」と質問すると、「2週間はあくまで最大の期間であり、施設の空きさえあればもっと早く利用可能です。
私は保健師の訪問の翌週から利用できました。
産後に利用したい旨を電話すると翌日に保健師が自宅を訪問してきました。
育児を手伝える人がいないか(同居家族、私と夫両方の実家の都合)や体調面を確認され、ほぼワンオペであることを伝えるとすんなり利用は可能と言われ、その場で申し込み用紙を記入しました。
利用の感想:心身が休まり色々と相談できて良かった!
私は自宅から近い助産院をショートステイ(宿泊)利用したのですが、心身が休められて利用して本当に良かったです。
とにかく休める!
家事は全部やってくれ、育児もプロという理想的な里帰り出産のような環境で心身がかなり休まりました。
3食用意され、全ての家事をしなくて良いのでかなりしっかり身体を休められました。
自宅にいるとちょっとした家事のやり残しが気になってしまっていまいち身体を休められなかったのですが、全てをお任せできる環境に来てかなり安まりました。
また、赤ちゃんのお世話も困ったら相談できる人がすぐそこにいると思うことで精神的にもかなり安心できました。
食事や入浴時、赤ちゃんがぐずってしまった時は預けることもできたのでしっかり寝ることができました。
正しい授乳方法を習える
私は出産した産院での入院中にはほどんど母乳が出ずに咥えさせるだけでした。母乳がちゃんと出るようになったのは退院後だったのですが、授乳方法がいまいちわからないままでした。
実際に母乳が出る状態になってから助産師さんに授乳時に何度も姿勢や加え方をチェックしてもらうことで、正しい授乳方法が身につき、利用終了後も安定して授乳できるようになりました。
病気ではないけど気になることが相談できる
育児について病院に問い合わせるようなことではないけど、どうしたらいいのかわからないことについて助産師さんに色々と相談できて大変助かりました。
例えば「吐き戻しをした直後だけど授乳した方がいい?」「左右のおっぱいを続けて吸ってくれないけどどうしたらいい?」「背中からうんちが漏れるけどオムツの仕方をどうしたらいいか」などの質問を都度して対応方法を教えてもらいました。
また、プロにみてもらっても赤ちゃんは泣く時は泣くということがわかり、帰宅後はぐずっても焦らずに対応できるようになり、心の余裕ができました。
お母さんの身体もケアをしてくれる
通常母乳外来で受けている胸のケアも受けられました。
私は乳腺炎まではいかないけどし胸のしこりがあり気になっており、助産師さんにマッサージしてもらうことでしこりが改善しました。
「授乳時に詰まりが気になる箇所を圧迫すると良い」など自宅でもできる対応策も教えていただき、帰宅後も大変助かりました。
産後の腰痛についても、トコちゃんベルトの正しい巻き方や、腰痛改善ヨガ、腰の負担の少ない授乳方法を教えてもらいかなり改善しました。
伝えたいこと:ワンオペ家庭はぜひ利用してみて!
本当に理想の里帰り出産のような感じで利用して良かったです。
身体の回復はもちろん、心の余裕ができたことで帰宅後の夫との関係も良くなったと思います。
※施設ごとに提供されているサービスに差があると思うのであくまで私が過ごした施設での感想です。